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シイ企画 > 波乱万丈な薬剤師人生

波乱万丈! 新たなる道、臨床開発編3

残念な結果になったとは言え、この試験に携わる事で臨床開発に携わってくださった先生方から多くの勉強をさせていただいたのは私にとっては大きな収穫でした。

ひとつは心身症の総括医師で旭川医大の先生にアポイントを頂いた時です。
共同開発の外資系企業のリーダーとともにお伺いした時ですが、先生がお忙しく約束のお時間にお会い出来なかった事がありました。

日帰りの予定で、私も外資系の担当者もすでに帰りの航空券を予約していたのですが、帰りに間にあわなくなるとの事で外資系会社の担当者は先生に会わずに帰りました。
しかし私は急遽宿泊の手配をして先生をお待ちいたしました。

そして先生がお戻りになられてお話しをさせて頂いたところ、先生から大きな信頼を頂く事となりました。これは当然のことと言えば当然、お会いする事が主目的でしたから。

実は、名古屋時代に同じような事がありその経験が生かされる事となりました。(名古屋での経験は、外科での抗生剤の臨床開発で著名な先生とお昼にアポイントをいただきお伺いしたのですが緊急手術があり、先生が戻られたのは夕方でした。ずっとお待ちしていた所、先生がびっくりされすごく恐縮されて打合せがスムーズに進んだ事がありました)

その後、その先生とは親しくお付き合いさせて頂く事となりました。
その先生が主催の消化器病学会が旭川で開催された時の事です。弘前大学でお世話になって親しくさせていただいていた心療内科の先生のシンポジウムが予定されていましたが、その学会の数ヶ月前にその先生は癌に侵され病床から出られることが出来なくなっておられました。

シンポジウムでは先生からのメッセージが読み上げられました。消化器内科での心身症で権威ある先生のメッセージは私の心に大きな衝撃と感動を与えてくださいました。
そしてその先生は学会修了後、一月もたたないうちに永眠されました。
その先生からも医療とは何かを学ばせていただいたのは今でも、強く心に残っています。

その学会の帰り、札幌から空港に向かう電車の中で手に脂汗がにじみ動悸が激しくなり今までに経験した事のない症状になりました。


千歳空港で飛行機に乗ると血圧が下がったのか気分悪くなるとともに心臓がピクピクと感じ脈をみると突然脈がなくなっていました。今まで経験した事のない症状で不安に苛まれましたが隣席に居られたお客様はその学会に来られていたドクターで私の様子をみて不整脈だから大丈夫ですよとお声掛け下さいました。
こういう場所で、ドクターと隣席するのも何かのご縁と感じております。

開発の時には
「臨床開発マンは担当した薬剤の対象疾患にかかるものですよ」
とよく言われてきましたが、自ら神経症に掛かるとは夢にも思っていませんでした。

営業から本社に来た事での今までの価値観との違いや人間関係等でかなりストレスを感じていましたがまさか自分が・・の思いでした。
その後不整脈はかなりの頻度で起こりホルター心電計をつけたり、駅の階段が上れなくなったり、また突然食事がのどを通らないなど、パニック障害にもなりました。

会社にいる時にはあまり起らないのですが会社を出ると突然起こり出すことが多くありました。一時不安な気持ちにもなりましたが、「病は気から」、また「病とともに生きていく」、そういう「心構え」が抗不安薬の開発を担当する事によって、そして自らの経験で自然に身につく事となりました。

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