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シイ企画 > 波乱万丈な薬剤師人生

波乱万丈! 新たなる道、臨床開発編2

私は本社の開発担当になってから、プロジェクトリーダーとして、治験総括医師やグループのトップの先生、コントローラーの先生方、また施設としては北海道の精神科、心療内科、東北の心療内科を中心に担当していました。

臨床開発試験は健人者へのフェーズ?、治療を目的としたフェーズ?(前期、後期)、フェーズ?とステップアップして治験を行っていました。
私が担当した時はフェーズ?試験のスタートからでした。

当時の抗不安薬はベンゾジアゼピン系が中心で、臨床試験のガイドラインもそれらの薬剤を評価するプロトコールになっていました。

向精神薬は臨床評価が検査値など客観的な数値による評価はほとんどなく、先生が患者さんを診察する中での症状の変化が評価の中心ですので、プロトコールで薬剤の特性を評価できるようになっていなければなかなかうまくその薬剤の特性を評価する事が出来ませんでした。

フェーズでは対照薬(ベンゾジアゼピン系薬剤)との比較試験であり、ガイドラインにそって行うとそのプロトコールが今まで使われてきたベンゾジアゼピンを評価する仕組みになり、新しい薬剤の特性を評価する事が難しい試験になってしまいました。

神経症の患者や心身症の患者が訴える症状が、より沈静されることによって症状が抑えられる事と賦活(ふかつ)、元気になって症状が、薄れるまた消える場合があるとき評価方法によって効果がまったく逆になる事があります。

そのような中、この薬剤はベンゾジアゼピン系薬剤を対照薬としてフェーズ?試験をいくつか行いましたが、結果として対照薬と比較して同等以上の評価を得る事が出来ませんでした。
世界中の多くの国ですでに使われグローバルな評価を頂いている薬剤でありながら、国内のガイドラインに沿って試験をする事で評価されないことになってしまいました。

結果としてその薬剤を評価できる新たな試験を取り組むことなく日本での開発を中止する事となってしまい、大変残念でした。もう一度試験すればきっと薬剤にあった試験ができ世の中に出る事が出来たのに、もしその薬剤が日本で採用になれば、治療に大きな変化が出来たかもしれないのにと、今も無念で仕方がありません。

当時、弊社が開発していた薬剤よりも薬効が弱いが国産であるとの事で、後塵を拝して同じセロトニン系の抗不安薬が他社(私の大学での同級生がその開発チームに属していました)で臨床開発を行っていました。
アメリカでは開発を断念した、その薬剤は日本で承認を得、今も使われております。

私の担当した薬剤が開発中止になった事で、私のアメリカ留学も中止となり、その薬剤のプロジェクトマネージャーとして営業に戻ることも消えてしまいました。

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